2010年 01月 08日
Akeome |
大変遅ればせながらあけましておめでとうございます
ここのブログもだいぶ間が空いてしまいました…
今年はもう少し何かを発しんできるようにしたいかと思います
新年仕事初日にインフルエンザにかかってしまい
今週はずっと自宅療養中です
そこで体も動かず、寝るのも飽きてテレビを見る生活を続けていました
とある番組で画家のロスコの特集がありました
ロスコを知らない人のために説明しますと現代の抽象絵画の巨匠の一人で
彼の作品は輪郭のぼやけた色をキャンバスに塗るというもの
それは正方形であったり、太い一本線であったり
その形にはまったく意味はないんですが…僕はなぜか惹かれてしまいます
色に包まれるといった感覚を味わえる絵でとても好きです
番組ではロスコの魅力をある小説作家が話していたのですが
それは喜びと不安などさまざまな感情、同時的に感じるはずのない感情
によって包まれることに見るものは惹きつけられるのだろうと話してました
また、世の中は意味がありすぎる?もしくは全てのものには意味が付いてしまう
ロスコの絵はそこから開放されるのではないかと
つまりあの色や形にはまったく意味がない、意味を考えなくてすむ
そこで意味のなさに不安になったり、いや考えなくてもいいんだと安堵したり
それが見るものに与える包まれる様な感覚なんではないかな~と
で、建築にて同じような感覚を味わったのはカーンの建築だったりするんです
その昔、僕はカーンの建築の感想を『からっぽ感』と言ったことがあります
その突き抜けた何もなさ=空っぽ
それはけっして何もないというわけではなく意味からの脱却を感じたからかもしれません
建築論みたいなものをどちらかというと僕はあまり語りたくない…
それは語った瞬間から意味がつきまとい不自由な感覚に襲われるからです
みなさんもありませんか?建築の解説を聞いたりもしくは自分で説明している際
ふと、言われればそう見えなくもないが…こじつけだと思っていたり
口がうまい人や専門家に議論でこねくりまわされているだけなんではと…
実はもっとシンプルなんじゃないのとか、素人はそんなこと気にしてないとか
もちろん、じゃあまったく語らなくてよいのかというとそーいうわけでもないのですが…
でもできれば、ごちゃごちゃした、その意味から抜け出したいと僕は思うのです
そんな建築が作れればいいな~なんて思ってます
そして、絵画でも解説を読むとかよりも絵を楽しみたくて
抽象絵画というものを僕が好きなのもその意味から解放されているからだったりするのです
抽象絵画の究極は何も描かないことだったりするんです…大きな矛盾ですよね…
そして同じ様に、僕が建築について語っている今この時点で…
同じ様に大きな矛盾が起きてます
絵画では描くと描かないのぎりぎり、建築を語るか語らないかのギリギリ
そこを狙わなくてはならない…と一生悩める問題と向き合うことになりそうです
おわり
ここのブログもだいぶ間が空いてしまいました…
今年はもう少し何かを発しんできるようにしたいかと思います
新年仕事初日にインフルエンザにかかってしまい
今週はずっと自宅療養中です
そこで体も動かず、寝るのも飽きてテレビを見る生活を続けていました
とある番組で画家のロスコの特集がありました
ロスコを知らない人のために説明しますと現代の抽象絵画の巨匠の一人で
彼の作品は輪郭のぼやけた色をキャンバスに塗るというもの
それは正方形であったり、太い一本線であったり
その形にはまったく意味はないんですが…僕はなぜか惹かれてしまいます
色に包まれるといった感覚を味わえる絵でとても好きです
番組ではロスコの魅力をある小説作家が話していたのですが
それは喜びと不安などさまざまな感情、同時的に感じるはずのない感情
によって包まれることに見るものは惹きつけられるのだろうと話してました
また、世の中は意味がありすぎる?もしくは全てのものには意味が付いてしまう
ロスコの絵はそこから開放されるのではないかと
つまりあの色や形にはまったく意味がない、意味を考えなくてすむ
そこで意味のなさに不安になったり、いや考えなくてもいいんだと安堵したり
それが見るものに与える包まれる様な感覚なんではないかな~と
で、建築にて同じような感覚を味わったのはカーンの建築だったりするんです
その昔、僕はカーンの建築の感想を『からっぽ感』と言ったことがあります
その突き抜けた何もなさ=空っぽ
それはけっして何もないというわけではなく意味からの脱却を感じたからかもしれません
建築論みたいなものをどちらかというと僕はあまり語りたくない…
それは語った瞬間から意味がつきまとい不自由な感覚に襲われるからです
みなさんもありませんか?建築の解説を聞いたりもしくは自分で説明している際
ふと、言われればそう見えなくもないが…こじつけだと思っていたり
口がうまい人や専門家に議論でこねくりまわされているだけなんではと…
実はもっとシンプルなんじゃないのとか、素人はそんなこと気にしてないとか
もちろん、じゃあまったく語らなくてよいのかというとそーいうわけでもないのですが…
でもできれば、ごちゃごちゃした、その意味から抜け出したいと僕は思うのです
そんな建築が作れればいいな~なんて思ってます
そして、絵画でも解説を読むとかよりも絵を楽しみたくて
抽象絵画というものを僕が好きなのもその意味から解放されているからだったりするのです
抽象絵画の究極は何も描かないことだったりするんです…大きな矛盾ですよね…
そして同じ様に、僕が建築について語っている今この時点で…
同じ様に大きな矛盾が起きてます
絵画では描くと描かないのぎりぎり、建築を語るか語らないかのギリギリ
そこを狙わなくてはならない…と一生悩める問題と向き合うことになりそうです
おわり
by suna_uw
| 2010-01-08 17:30
| 日々